| 2004年3月14日 1年ぶりのタイになる。このところは現地代理店が仕事の大部分を担うようになり、訪タイの機会もめっきり減った。仕事の上ではそれが正しい姿なのだろうが、個人的には少し淋しい。 ドンムアン空港は相変わらず人で一杯だった。国籍も多種多様だ。日本の関空に日本人が多いのと対照的だ。日本も、せめて国際線がある空港はこのぐらい多様性と活気があっていいとは思うのだが。屋外にいるとじっとりと汗がにじみ出てくる。「そうそう!これだよ。この感じ」タイに来た事を実感できる。 今回の滞在はわずか3日。実質50時間程度しかない。日本からのパックツアーが平均4〜5日だから、それよりも短い事になる。本当は1週間ぐらいゆっくりしたいところだが、帰国のあくる日に動かせない予定があるので、今回ばかりは必ず予定通りに帰国しなければならない。 空港には代理店のK氏が迎えにきてくれていた。そこに私と2人の日本人が合流し、早速車を飛ばして最初の目的地へ。 途中、ガソリンスタンドに立ち寄り、併設されている食堂で夕食を取った。 ハイウェイのガソリンスタンドには、このように割と大きな食堂が併設されている事が多く、よく利用する。その中でもここはかなり清潔できれいな食堂だった。タイ食はしばらくぶりなので、おなかを慣らす意味で刺激の少なそうな惣菜を選んだ。 |
![]() ハイウェイの食堂 |
| 空港から1時間半、シンブリ(Singburi)という場所に最初の目的地はある。今日の仕事はここだけで、さらに1時間半ほど北上し、ナコンサワン(Nakhon
Sawan)という都市に滞在する予定だ。ちょうどチャオプラヤー川を北上することになる。そういえば昔、今度シンブリに仕事に行く時はチャオプラヤー川を船で上って行こう、なんて優雅な話をしていたような気がするが、みんなどうせ忘れているだろうし、今回はそんなことをしている時間的余裕もない。次があるかどうか知らないが、お預けということになる。 仕事は、割と順調に終わった。車を飛ばし、ナコンサワンに着いたのは午後10時。さてこれからどうしようか。とりあえずシャワーを浴び、同僚と落ち合ってあたりをブラブラした。ホテルはPIMARN HOTELという割と大きなホテルだが、周りには目の前にセブンイレブンがあるほかは目立ったものがなかった。ホテルのフロントで聞いてもあまりいい返事が返ってこない。ホテル併設のバーへ行ってみたが、なんと今日はお酒を出さない日だという。なんだそれは!そんな日があるのか?宗教上の理由とも思えないし、理解できない。 気を取り直して、タイ式マッサージの店に行く事にした。マッサージの店は割とすぐに見つかった。というより、ホテルのボーイがしきりに 「マッサージしないか、部屋に呼べるよ」 と薦めていたので、もともとホテルの客相手の店なのかもしれない。店の中に入ると、気のよさそうなおばさん(以下おばさんA)が一人いた。こちらは3人、大丈夫なのかと思っていたら、奥からもう一人のおばさんBと若い女性が一人出てきた。若い女性は最初のおばさんによく似ている。親子だろうか。 どのぐらいの強さにする?と聞かれたので、「強め」と答えると、おばさんBが僕の担当になった。なにせこのところ疲れがたまっていたので、思いっきりやって欲しかったのである。 おばさんBのマッサージは確かに効いた。おばさんBは体重や臑、肘の骨、てこの原理をうまく使って、体中のコリをほぐしてくれた。それはもう一所懸命やってくれるので、ありがたかった。2時間後には、まるで別の体になったようなすっきりした気持ちだった。お値段は200B(560円)。これでこのお値段は申し訳ないほどにありがたい。 帰りがけに彼女らに見送られながら出て行くとき、若い女性が近づいてきて自分の腕を突き出し、私の腕と交互に指差した。どうやら、腕の太さを比べているようだ。確かに彼女の腕はたくましかった。太さも私の腕とほとんど変わらない。たくましい腕だなんて、普通女性に言うと張り倒されそうなものだが、彼女はそれを誇りとしているのだろう。それだけマッサージには力が必要だし、重労働なのだ。また、彼女らに共通する点は、爪が短いこと。短いというより、爪自体が小さい。これもマッサージのために手入れは欠かさないのだろうが、もしかしたら長年マッサージをしていることで、爪自体の大きさが変化しているのかもしれない。僕と彼女には共通に理解できる言語がないので、会話はできなかったが、身振り手振りで彼女の腕に尊敬の意を表した。彼女はニコリと微笑み、そのまま手を振って我々を見送ってくれた。 こうして、第一日目は終了したのである。 |
![]() ナコンサワンの夜景 |
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