| 2001年11月3日 何度目の出張になるだろうか。再びタイに向かう日がやってきた。 今回は急な出張になった。 出張が決まってから24時間後には、僕は関空の待合室にいた。飛行機は午後6時50分に出発する。そういえば夜に発つのは初めてかもしれない。雨の降り続く関空は、時間帯のせいか、それともテロの影響か、閑散としていた。なんとなく今回の出張の行く末を暗示しているようでいやな感じがしたので、忘れることにした。 飛行機に乗って6時間、ようやくバンコクに到着。もう11時(現地時間)だ。飛行機を降りると、僕の名前のプレートをもった空港職員の人が待っていた。時々こういう光景を見かけるが、自分の名前が書かれていたのはこれが初めて。思い当たる節がないので、”なにか変なことしたかな?”と少しドキドキしながら近づいて話を聞いてみると、なんでもチケットの発券の時に手違いがあったとのこと。 「そういえば日本でチケットを買ったとき、カウンターの人が妙にてこずっていたもんなぁ・・・あれだけ時間がかかっていたのに、結局間違っていたのか」そして、帰りのチケットを没収され、変わりに何か書かれたコピー紙を渡された。帰りはチェックインカウンターでこれを見せれば航空券を発券するという。「No Problem!」なんて言ってるがほんとにこんな紙切れ一枚で大丈夫なんだろうな!いまいち不安だったが、とにかくそこを離れ、入国審査をとおり、荷物を受け取って税関まで来た。税関はなぜかいつも少し緊張する。べつに悪いものを持ち込もうとしているわけではないのに。 税関を出たら、そこには知人のM氏が待ってくれていた。彼は日本人だが、おそらく一年の半分以上をアジアを中心とした海外で過ごしている。そのため考え方も行動も少々日本人離れしていて、”アジア人”という言葉がピッタリくる。彼にホテルまで送ってもらい、明日の待ち合わせを約束した後、そこで別れた。 |
![]() バンコク郊外にはポツンと立つ高層ビルが多い(本文と関係なし) ![]() 延々と直線が続く高速道路 |
ホテルに入ったものの、一人で特にすることもなく、飛行機で少し眠ったのであまり眠くもない。仕方なく、少し外に出て近くのバーで時間をつぶすことにした。半年振りなので、しばらくは勝手を思い出せなかったが、少しずつ調子が戻ってきた。1時間ほど飲んでから、ホテルに戻った。バーからホテルまでは歩いて5分。このホテルは、なかなかすばらしい立地条件である。 戻ったホテルで自分の部屋に入ろうとすると、キーが開かない。このホテルのキーはICカードに似たような方式で、ICチップの埋め込まれたスティック上のキーをドアに向けると非接触で鍵が開くシステムになっている。ところが、いくらキーをかざしても一向に鍵が開かないのだ。 ここでふと、思い当たることがあった。実はさっき、ホテルに到着したときも何度かやっても開かず、おかしいと思いかけていたときに、近くにいたボーイが自分の管理用のキーで開けてくれたのだ。そのとき、微妙にキーをかざしている場所が僕の場合と違ったので、きっとかざす場所が悪かったのだろうと納得してしまったのだが、今思えばやっぱりこのキーは壊れていて開かなかったのだ。しょうがないのでフロントでその旨を伝えると、 「そのキーは壊れているんだ」と言ってさっきのボーイがまた自分のキーで開けてくれた。おいおい、そりゃないだろう。壊れていると知ってたんなら、最初からそう言ってくれよ!!と思うのだが、そこはタイである。そう、タイでは時々こういうことが起こるので、注意しなければならない。”きっと自分のキーのかざし方が悪かったのだろう”なんていう控えめな考えは、やっぱり日本人的な発想なんだろうか。それとも、もしかしたらそのボーイも今言われて初めて壊れていると思ったのかもしれないが・・・(これも日本人的発想なんだろうなぁ)。とりあえず、明日キーを直してもらうということで、話はついた。 部屋に戻ってベッドに入ったのは午前2時。こうして初日は無事!?終了した。 |